2013年6月15日土曜日

97年フランスワールドカップ最終予選 韓国戦の山口素弘選手のループシュート


「今まで自分が見た中でベストゴールを挙げよ」と言われたら僕は迷わずこのゴールを挙げます。何度見ても山口選手がボールをカットした瞬間からボールがゴールに吸い込まれ馬での時間が非常にゆったりと流れるように感じます。また同時に、勝負や国家の威信などとは別次元の、言葉には言い表せない何かも感じました。本当に言葉で言い表せないのがもどかしい。
 
魂や気合といった言葉がどうしても重視されるワールドカップ予選で、しかも韓国戦といった国の威信までも掛かった試合の中で、あのようなシュートを打てる視野の広さ、柔軟性、なによりもサッカーでもっと大切でもっとも愛するべき「自由」「創造性」といったものを僕はあのシュートに見出したのかもしれません。

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