アジア連盟所属4カ国すべてが1次リーグ敗退
今回のワールドカップにおいて、アジア連盟所属4カ国(日本・韓国・イラン・オーストラリア)すべてが1次リーグ敗退となりました。その結果を受けて、1次リーグを突破する最低条件を考察してみました。今回の投稿では「勝ち点4を挙げての1次リーグ突破」のケースを取り上げます。
本ブラジル大会では、アジアから4カ国が出場した訳ですが、それら4カ国が属したグループを見てみると以下のようなグループ分けの構造が見えてきます。
①シード国(開催国ブラジル及び予選通過国の内でFIFAランキングの上位7カ国の計8カ国)、②シードされなかったヨーロッパもしくは南米の強国、③アジア連盟所属国、④アフリカ連盟所属国(確率5/8)orヨーロッパ・南米連盟所属国(確率3/8)
日本・韓国・イランは確率5/8の方を引き、オーストラリアは確率3/8の方を引いたという形になったと言えると思います。
勝ち点4でも2位通過は十分可能だった
各グループの勝ち点に注目しますと、奇しくもアジア4カ国が所属したグループ全てで首位通過した国が勝ち点9を挙げています。次いで2位で通過した国の勝ち点を見てみますと、グループBのチリだけが勝ち点6で、残り3グループで2位通過した国の勝ち点は全て4でした。
ということは、アジア連盟所属国でも勝ち点4を挙げれば、確率3/4で2位通過という形で1次リーグは突破できるという計算になります。勝ち点4を上げるには1次リーグ3戦の内訳が1勝1分け1敗でよいことになります。後は1敗の内容が大量失点しないことも条件に加味されるでしょう。
1次リーグ3戦で1勝1分け1敗とするには、大まかですが総得点が最低でも4点は欲しいところです(理論上は1点あればいいのですが、出場国が32カ国となった以降の大会で総得点1で1次リーグを突破したケースはないはず)。なぜ4点なのか?それは今回の大会でアジア4カ国の総得点が最高で3点(オーストラリア・韓国)しかないからです。総得点が3点でも足りないようなのです。
グループCでは、ギリシャが勝ち点4,総得点2で2位通過しています。グループCを首位で通過したコロンビアが日本・ギリシャを相手に大量得点差(3点差)で勝利したことがその要因として考えられます。このギリシャのケースは稀なものと管理人は判断しています。
次期監督に求める最低条件
ワールドカップの1次リーグの組み合わせ抽選の方法が現行のままで次回大会も行われるのなら、管理人が次の代表監督に求める最低条件は以下のようになります。
- 上記④の国に対して確実に勝ち点3を得る
- 上記②の国に対して確実に勝ち点1を上げる
- 上記①の国相手に大量失点しない
後は対戦順も重要です。理想は④→②→①もしくは④→①→②でしょうね。南アフリカ大会では④→①→②の順番のおかげで、勝ち点を6まで伸ばせましたからね。なので、くじ運の強さ(?)も欲しいところです。ザッケローニ監督はくじ運の強さは持っていたようですね。
それにしても、今回の大会は④→②→①だっただけに非常にもったいなかったですね。まあ、日本代表の敗因分析は又の機会に。