2013年8月6日火曜日

渡辺保史先生 「じぶんたちごと」


 今日は「愛することのリスト/list of my dear things」の投稿です。「愛することのリスト/list of my dear things」とは、toshiyamiyazakiが愛してやまないモノのストーリーを語るもので『お金と引き寄せの法則』を参考に始めたものです。
 今日ご紹介するのは、渡辺保史先生(故人)の「『自分たちごと』」として問題を捉える」というお言葉です。
(渡辺先生のプロフィールなどは「わたしの研究者図鑑」サイトを参照して下さい。)
 渡辺先生の講義を始めて受けた時、先生がこれまで手がけてこられた、コミュニティやメディアに関する実践型の研究プロジェクトをご紹介された後、最期のまとめにこの言葉をスライドに持ってこられました。
 私たちは普段自分の関心や興味などといった自分に関わることは「自分のこと(自分事)」と、そして他人の興味や関心の内、自分とは関係ないと判断したものは「他人ごと」として捉え、両者に明確な線を引いてしまいがちです。
 その一方で、例えば札幌市が、「より多くの市民の皆様と一緒にさっぽろの未来について考える第1歩として、カフェで気軽に話すようにお互いの意見に耳を傾けることができる対話の場をつくりだし、札幌の魅力や未来について自由に語り合うイベント」として「さっぽろ1000人ワールドカフェ」を開催(渡辺先生も主催側として関わっておられました)したといった動きが近年盛んになっています。このような「場」において大切なことが、他の参加者の意見を聴きながら合意形成を目指す、つまりは「自分のこと」と「他人ごと」といった二項対立を超えた、「自分たちごと」として物事を捉える視点だと思います。

 そんな渡辺先生ですが、去る2013年6月15日夜9時前頃に、くも膜下出血で急逝されました。ここに哀悼の意を表すると共に、ご冥福をお祈りします。

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