サードプレイスを持ちましょう
私が学部生3年生の時でした。大学の実験で同じグループになったある女子学生がため息をつきながらつぶやきました。
「最近、家と大学とバイト先の3点しか移動してない...」
「彼女は必要なのは、家族や友人、バイトの先の同僚や上司といった、固定されて濃密になった関係の人達と距離を置く時間をもつことだったのでは」と今になって思います。
煩わしい他人とのやり取りから解放され、読書や内省(単に「物思いに耽る」だけでも充分でしょう)に当てる時間を、一週間の中で一定時間を確保することは、ウツ学生にとっても必要なことだと思います。
「でも家にいても家族が部屋に入ってくることもあるし、学校だと友人の目が気になるし...」と言う方には、
サードプレイスを持つ
ことをオススメします。
この「サードプレイス」という言葉は、『「どこでもオフィス」仕事術―効率・集中・アイデアを生む「ノマドワーキング」実践法 』で著者の中谷健一氏が提唱した言葉です。中谷氏は書籍の中で、サードプレイスを駆使した「ノマドワーキング」の実践方法を多数紹介しています。
サードプレイスを使い分ける
私がその中でも注目したのが、
サードプレイスを複数持ち、作業内容によって使い分ける
というものです。
例えば、夕方の時間帯のマクドナルドの場合、学校帰りの学生で溢れ、その話し声で騒がしいことが多いので、静かに集中して考え事に耽りたい場合は不向きです。逆に「家に一人でいるのは寂しい。でも友人には会いたくない」といったケースだと、人の声が聞こえて孤独感は紛れるし、あれこれ言ってくる友人もいません。まさにうってつけの場所だと言えるでしょう。
このように自分がしたい事に応じて適切なサードプレイスを選択するのは実に懸命なやり方です。そのためにも、自宅や学校、バイト先の近辺になるサードプレイスの候補となる場所をピックアップし、どのような環境なのかを予め掴んでおくことが大切です。中谷氏はノマドワーキングの観点から、以下のようなことをチェック項目をして挙げていました。
サードプレイスの評価項目
- 分煙の有無
- 電源の有無
- 無線LANの有無
- 机の広さ
- 椅子の座り心地
- 騒がしさ
私も自宅や大学の近辺にあるカフェなどで上記の項目をチェックしたことがあります。その結果を元にして、「今、駅の近くに来てるけど、ちょっと時間が合いたな」なんていう時に、「それじゃあ、あのカフェに行って、読書に集中しよう!」というようなことも可能になります(これは「リスト化」というライフハック全般に通じるロジックから導き出せるテクニックですね。「リスト化」のロジックについてはまた別の機会に触れようと思います)。
今回は「サードプレイスを持ち、使い分ける」というハックのご紹介でした。皆さんもいつもの通学やバイトの行き帰りの際に、「どこかサードプレイスになるような場所はないかな?」という視点を持ってみて下さい。それだけでも通学、通勤が楽しくなりますよ。
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