ウツ学生には目的がない!?
ウツになると意欲や感情といった脳の機能が低下します。極端な場合、「人生の目的」や「学業の目的」を脳が捉えられなくなることもあります。私の体験ですが、「ウツになってまで生きる意味とは何だろう?」という自分の問いに対する答えが欲しくて、書店や図書館で思想・哲学のコーナーにある書籍を読み漁ったことがあります。
マイナスシステムが目的設定を邪魔する
このような場合、誤解してはいけないのは、(私を含め)ウツ学生は目的を見失ったり、捨てたりしたわけではないということです。『メンタルスイッチ—「切り替え力」が身につく実践トレーニング』(岡本 正善著)によれば、これは「マイナスシステム」が邪魔をしているという状態となります。マイナスシステムとはよりよい人生を邪魔し、その実現を阻むためのあらゆる力を発動するシステム(前掲書p.31)というものです。マイナスシステムとは反対に、よりよい人生を実現させるための、あらゆる力を発動するシステムとしてプラスシステムというものももちろん存在します(前掲書p.31)が、ウツの人はどうしてもプラスシステムよりもマイナスシステムに思考を支配されやすいのです。
マイナスシステムに邪魔をされないためのライフハック
では、マイナスシステムに邪魔をされずに「目的」を再設定するにはどうすればよいか?今回はこの問題に対するハックをご紹介します。『メンタルスイッチ—「切り替え力」が身につく実践トレーニング』によると、「目的がない」のも、マイナスシステムのイタズラのせいということになります。この状態にいる間は「とりあえず今、どうしたいか」を少しずつ設定して、成功体験を積むのも良い方法であると説いています(前掲書p.100)。そのためにはまず、達成できたら嬉しくなるような目標を設定することから始めるとよいでしょう。(前掲書p.102)
まとめ
では、今回の投稿のまとめも兼ねて、今回ご紹介したハックをロジックとテクニックに分けておさらいです。今回ご紹介したハックは、「マイナスシステム」に邪魔をされずに、「目的」を再設定する際に有効なハックです。
ロジック:「とりあえず今、どうしたいか」を少しずつ設定して、成功体験を積む。テクニック:達成できたら嬉しくなるような目標を設定
次回以降の投稿では、今回紹介したハックと関連が深い他のライフハックをおいおいご紹介していきたいと思います。例えば、達成できたら嬉しくなるような目標を設定する際には、「思いついたものをとにかく書きだす・入力する」や「したいことリストの作成」といったライフハックが有効です。また、「目標」の把握方法と「行動」の管理方法についても書きたいことがあります。是非ご期待ください!
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