「何かアイデアが思いつくと、それに集中するけど、誰かに話しかけられると、あっという間にそのアイデアが消えちゃう」なんて経験はありませんか?
『アスペルガー症候群だっていいじゃない』で、あすぺさんである著者はなにかアイデアを思いつくと、「過集中」モードに入ってしまうこと、そして、誰かに呼ばれるなどの中断が入ると、それまで頭の中に浮かんでいたアイデアが全て消えてしまうことを書いていました。(前掲書 p.17-19)
過集中自体はあすぺさんの「よい」特性であり、どんどん伸ばしていく、活用していくべきであると管理人は考えます。一方、アスペルガー症候群などの発達障害の場合、「ワーキングメモリ(作業記憶」)に問題を抱えていることが多いことも指摘されています。
いまやっていることとは別に何かをやらなければならないとき、それに必要な情報を必要な期間だけ貯蔵し、「こっちもあるから忘れちゃダメだよ」と頭の中で注意を換気する仕組みが、ワーキングメモリなのです。
(『発達障害に気づかない大人たち』 p.79)
言わば、「頭の中に貼った作業用のメモ帳」(『発達障害に気づかない大人たち』 p.79)が機能していない状態です。
あすぺさんはDoingリストを導入して、ワーキングメモリを代替しよう
そこで、過去の投稿でご紹介したDoingリストを積極的に活用していきましょう。Doingリストの方法は過去の記事を参照して下さい。何かアイデアが思いつく≒今していることから脱線して作業が「漂流」する兆候、と捉え、そのアイデアをすぐさま右側の別のリスト(Pendingリスト)に書き加えます。
また、作業が中断しても、再開する際にDoingリストを見ればどこまで完了したか、今やるべきタスクは何かがすぐにわかるようになります。
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