2013年8月9日金曜日

『鬱姫なっちゃんの闘鬱記』で敵(ウツ)を知る

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。私達ウツ学生にとっての最大の敵はやはりウツ。なので敵であるウツのことを知っておくことは大切。
今回は「ウツに関する知識を得たい!けど文字が頭に入らない状態!」という方に一冊の書籍をご紹介。

『鬱姫 なっちゃんの闘鬱記』(杉山 奈津子著/講談社  )

本書の特徴①:漫画で書かれているのですんなり読める!

本書は漫画で書かれているので、「活字が頭に入らない!」状態でもストレスを感じることなく読むことができます。しかも漫画自体も著者の杉山氏が書いてます。漫画が書けるなんて凄いなあ~。

本書の特徴②:「うつ」のことをリアルに書いたエッセイ漫画なのでとっつきやすい

本書は杉山氏が中学校から発病、大学卒業までの自身の症例について書いたエッセイ漫画です。社会人の症例がメインであることが多い他の書籍に比べて、「学生のウツ」として親近感を持って読むことができると思います。

本書の特徴③:薬について説明がわかりやすい。

杉山氏自身は東京大学薬学部卒業(初めて本書を手にした時、帯のキャッチコピー「東大卒でうつ病・ニート!?」には驚きました)なので、ウツの治療に用いられる薬についての説明が懇切丁寧でわかりやすいものになっています。例えば「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」。「活字が頭に入らない!」状態ではない人でも「なんじゃそりゃ~」というシロモノですが、この薬についても漫画を用いて実にイメージがつかみやすい説明がされています。

最近はどうかはわかりませんが、杉山氏はウツに対する世間の理解を深めるためにマスコミにも出演したりしているようです。僕には「いつの日か彼女とコラボしてウツ学生のために何かやってみたい」という野望があります。確か年齢もほとんど変わらないし、「国立大卒でうつ病・ニート」という共通項がありますしね。(「お前の大学と東大とではどう見ても偏差値が違いすぎるじゃねーか!」なんていう批判は耳には入りませぬ...)

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