2013年8月2日金曜日

『TIME HACKS』に見受けられた、ウツ学生にライフハックが有効である根拠

タイムハック、ライフハックの効果


昨日、『TIME HACKS!』(小山龍介著/東洋経済新報社)を読み終えました(この本のレビューに関しては、宮崎稔也のバインダーを参照して下さい)。この本の中に、なぜウツにライフハックが有効であるかが納得する形で書かれていたのでご紹介します。
(タイムハックは)「幸福な時間」「充実した時間」を感じられる状態をいかに実現するかというハック。

『TIME HACKS!』p.213より。()内は管理人が追記




ストレスフリーな仕事術を取り扱うライフハックは、成果ばかりに気を取られがちなビジネスの世界において、状態へ目を向けることを促すもの。(中略)ちょっと居直った言い方をすると、刹那的だからこそイイ!のです。


『TIME HACKS!』p.215




ウツになると、一日中ふさぎ込んでいるイメージを持つ人が多いと思いますが、実際は、まるでジェットコースターに乗っているように気分の浮き沈みが激しかったり、朝起きた時は最悪でも夕方から夜になるにつれて徐々に気分が持ち直していくといった事のほうが多いものです。


そこで大切になってくるのが、「『幸福な時間』『充実した時間』を感じられる状態をいかに実現するかというハック」を、そのときどきの状態に合わせて適したものを選んで実行していくことだということです。ハックを選択・実行することで、ストレスフリーな状態を取り戻すことができます。

これだけでもハックの効果は十分ですが、さらにストレスフリーな状態で、やりたいことややるべきことをその瞬間、瞬間に(それこそ「刹那的」に)実行していくことで、復学や就職活動といったウツ学生が抱えるより大きな目標、上記の引用で言えば「成果」に繋がることにもなります。


一瞬一瞬に集中することで、その積み上げである成果、一生を充実させることができる


また、本書では


一瞬、一瞬を軽んじていると、その積み上げである一生を棒に振ってしまう。

『TIME HACKS!』p.44


という点も指摘しています。これは「ライフハック、タイムハックで一瞬一瞬に集中することで、その積み上げである成果、一生を充実させることができる」と言いかえることができるのではないでしょうか?


ウツを一発で治す「逆転ホームラン」的な方法は存在しませんが、少しの改善をはかる「こつこつヒットを打つ」方法はあまた存在します(このことは作家日垣隆氏が述べています。また別の機会の投稿で触れたいと思います)。まずはライフハック、タイムハックで一瞬、一瞬に集中して、一本ずつヒットを打っていきましょう。



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